【烏牛欄大護法】今、台湾音楽シーンが面白い
今台湾の音楽シーンで起こっていることを語りたいので、1年半放置していたこのブログに久しぶりに記事を書いてみる
台湾インディーロックと言って最初に思い浮かぶと言ったら、やっぱり透明雑誌
今からおよそ7年前、「台湾のナンバーガール」という触れ込みで日本に上陸
色々もろパクりだけど、ここまで90~00年代の洋邦ロックをごった煮にして昇華させた音楽性、そして高い演奏力。
未だに好きを公言する友達も多く、当時日本に与えた衝撃計り知れない。
ライブ動画ではメンバーが銀杏BOYZのTシャツ着てたり相当邦ロック好きだったんだろうな。
ですが、このバンドはだいぶ前に活動休止しており、ボーカル洪申豪はソロやVOOIDというバンドで活動中
洪申豪 新曲公開してます「烏牛欄大護法」
— budhan (@budhan) July 16, 2018
ダウナーなドリームポップ。
大象體操と同じ曲を別アレンジでほぼ同時に公開してるのはなんか意味深な、、 https://t.co/ihs2fu6MhE
そして2018年、台湾ロックで筆頭に挙げたいのが Elephant Gym(大象體操)
タッピングしながら歌う超絶女の子ベーシスト、そしてギターのお兄ちゃん(実兄)、そしてドラムの友達(MCで言ってた)
youtu.be
あっ、toe好きなんだな。僕も好きです。結婚してください。
とにかく上手い。可愛い。そして親日でよく日本でライブする。4月に見たけどカタコトの日本語MCマジ可愛い。今度の来日公演も先行予約しました。結婚してください。
そんなElephant Gymが今年突然あげた動画がこちら
youtu.be
あれっ?さっき洪申豪があげてた曲とタイトル同じじゃね?
歌詞も大体同じ、だけど全く違うアレンジ。
この「烏牛欄大護法」という曲、調べてみると
HOCC何韻詩 |《烏牛欄大護法》(望天版) - YouTube
Unfamiliar Friends Party 不熟的朋友派對 - 烏牛欄大護法【Official Lyrics Video】 - YouTube
色んなバンド、アーティストが上げている
しかもどれもちょっとずつ違う歌詞。全然違うアレンジ。全部MVではなくリリックビデオ
何より、どのアーティストも今年の7月にアップロード
そう、この「烏牛欄大護法」には原曲が無く、同時多発的に生まれているのである。
そして9月に真打が登場する。
台湾では国民的すぎてメンバーが政党を立ち上げ国会議員にまで上り詰めた国民的過ぎるメタルバンド、CHTHONIC(閃靈)
このバンドの5年ぶりの新作「政治=阿修羅の戦場」(クソダサ邦題…)の中にもこの「烏牛欄大護法」が収録されているのである
youtu.be
めちゃくちゃ正統派のスピードメタルに仕上がっとる
さらに同バンドによる別アレンジもアップロードされている。個人的にはこっちの方が好み
閃靈民謠單曲【烏牛欄大護法-望天版】完整MV ft.何韻詩 CHTHONIC acoustic MILLENNIA's FAITH UNDONE (The Aeon's Wraith Version) - YouTube
あまりに気になるので試しにググって見ても台湾語の記事しか出てこない。
とりあえずYoutubeのコメント欄やら色々を見る限り、どうやら二・二八事件 - Wikipediaが曲のテーマらしい。
結構社会的で中国政府に対する批判的な意味もあるらしいが、読めないので全く分からない。原作詞もCHTHONICという記事っぽいものがあったが読めない。
こんな同時多発的な曲のリリースは世界的にも前例は多分無い。ということで日本の音楽メディアの皆さま、それか地下室Times、全力でこれを取り上げていただきたい。
せめて「烏牛欄大護法って何?歌詞の意味は?原曲は?」
みたいな記事の中身0な日本語ブログの1件ぐらいあれよ、ということでこの記事を書かずにはいられなかった。
これを機にぜひ台湾ミュージックシーンに興味を持っていただければ。
それでは
最後に、個人的に好きなAngry Youthというバンドのバージョンがこちら
厭世少年 Angry Youth-烏牛欄大護法 feat.伍悅【Official Lyrics Video】 - YouTube
めちゃくちゃ上手いしかっこいいんだけど、社会的な詩だとしたらアレンジもビデオもサイコすぎる