Ano-Hacienda

長文が書きたい時の落書き帳。

2016年・個人的ベストトラック10選

今年もあと2日、記事を書き始めてた頃は12月頭だったのに気づいたら2017年も目前。急いで書いてます。
皆さんお忙しいでしょうか、小生は修論前なのにこんな記事を書く程度には焦ってないので多分死にます。
年末といえば、流行語大賞が発表されたり、各音楽誌が名盤ランキングを発表したり
www.ro69.jp

とにかく一年をまとめにかかる時期なので、俺も今年のベストトラックを書いていきます。
2000%完全自己満足な記事ですが興味のある方は


今年は洋楽を見てみると大物のリリースが相次いだらしいですが、個人的に今年を振り返ってみると2016年は邦楽しか新譜を追いかけてませんでした。しかも例年通り「聴こうと思って忘れてた」が多い。ALとか。
ふつうこういう記事は、ある程度マイナーなところから始めて音楽ファンに「こいつわかってんじゃん」って思わせるのが正解ですが、俺は素直に考えるの面倒だったから「みんなが知ってそうな順」に並べました。

1.恋/星野源

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はい出た!!流行に流されまくり!!!
皆さん逃げ恥見てますか。みくりとひらまさに火曜の1時間を奪われてますか。俺は奪われてました。
女性がダンス踊る超定番MVに、それをキャストにEDで躍らせるアレな!どうせ結婚式や忘年会で出し物あるやつはだいたいコピーして踊るんだろ!
しかも演奏陣は長岡亮介にハマオカモト、ドラムはカースケ、ロキノン勢相手にも抜かりない。間奏で星野源長岡亮介がリフ重ねたり、ずっと落ち着いてると思ったらアウトロでハマオカモトがしっかり暴れたり

しかし、上にあげた色んな要素を抜きにしてもこの曲は良い。星野源はもともと歌詞を聴かせるようなメロディの置き方が上手いし、歌詞を聴かせるようなアレンジも上手い。
その上で日常感あふれる幸せな良い歌詞を書く。この日常感が良いんですよ、日常感。
「恋」はそれがいかんなく発揮されている。最近の星野源の中でも個人的にはもうどストライク。

きっと共感できる人は「化物」(アルバム「Stranger」1曲目)も好きだと思う。星野源の中で一番好きな曲と聞かれたらこの曲って人がいたらそれは俺と仲良くできる。

2. majority blues/チャットモンチー

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首都医校のCM曲、だった。豪華サポート陣だった期最後の曲、今調べたらチャットモンチーまた二人に戻ってた。
ついにえっちゃんがこんな優しい音でギターを鳴らすように。アレンジは終始大人しく、ほとんど歌の気迫だけでサビを盛り上げる。

そして何よりこの歌詞、乙女の恋心を歌っていたころを遠くから眺めている。
デビューから今まで色々なことがあっただろうに、この人と極秘で結婚したり出産したり
シンプルな言葉選びの中に重い重い中身が詰まっている。
誰よりも10年前の彼女たちに聴いてほしくなる。去年出たアルバムもよかったけど、ママになったえっちゃんホント良いぞ。

あと、いつの間にフルバージョンのMV無くなってたの。

3. ALRIGHT/THE YELLOW MONKEY

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申年、誰が見ても「これ再結成だろ」っていうカウントダウン。と思ったらまさかの予想以上、完全復活。
今年一年酷使しすぎだろっていう頑張りっぷり。なぜ俺はまだライブを観てないんだ。
イエモンめっちゃ好きだけど、ちゃんとアルバムまで聴くようになったのは実は去年からのにわかで
「昔こんな良いバンドがあった」と思ってたらすぐ活動再開して、マジ美味しいとこどりでした。
そして公開された新曲、おお、イエモン感に溢れまくっている。ここまで期待を裏切らない新曲が来るとは
その後ドラマ主題歌にもなった砂の塔も、これまた毛色が違うけど確かにイエモンだ。良い曲。
どっちも良いからどっちにするか迷ったけど、「今夜、準備、オールライト」とロビンが歌うなんてこれ以上ない歓びなのでこちらで

にしても、発売されたシングルの初回盤、ライブ音源12曲入ってるのに1200円って完全に価格設定ミスっている。代表曲総ざらいでこれって頭おかしい(うれしい)。
http://amzn.asia/eh5uLKWamzn.asia

4. 醒めない/スピッツ

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思えばこの一年俺はスピッツばっか聴いてた。このタイミングで何故そんなにスピッツにハマるかって、9割方YouTube公式チャンネルのせい。
何だこれは、この違法DLが蔓延る時代に、落としてくれと言わんばかりのMV集。しかも年代順に再生リストまで分けてある。(俺は違法DLなんかしないよ絶対)
そして出た新曲、「みなと」これも良かった。そして出るアルバムのタイトルトラックとして先行公開されたのがこの曲。

やっぱりスピッツはロックバンドなんだよ、「チェリーとロビンソンしか知らないんだけどどのアルバムから聴けばいい?」とか聴く人はとりあえず上の公式チャンネル最初から聴けばいい。マジでロックバンド。
これであなたもスピッツファンの門をくぐった。2年後にはアルバム全部集めててファンの友達と「今スピッツ何週目?」って会話をするようになる。ちなみに俺はそこまで行ってない。

ということで、アルバムもギターロック感強いスピッツに回帰するんじゃないかと期待してたのですが盛大に裏切られました。前作よりポップで大人しめでした。

5. お別れの歌/never young beach

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この記事を書き始めた後、年末にしれっとyoutubeに投稿されたこの動画

おい!!!!!なんだよこのMV!!!!!小松菜奈が!!!おい!!!!!殺す気か!!!!
ネバヤンを知らない人もツイートしたりFacebookでシェアしたりと一躍話題になりましたが、このMV何がダメってもう肝心の曲部分が全然入ってこない。
疑似彼女体験してニヤついてるだけで7分半が終わる。フルスクリーンで見ると最後に真っ暗な画面に地球一気持ち悪いニヤニヤ顔が映る。男なら全員映る。

しかしnever young beachというバンド、今ファッションミュージック勢がこぞって聴くシティポップのど真ん中をひた走るが本当に良い。サークルのOBライブでコピーしちゃったくらい良い。
今年出たアルバムfam famなんかもアルバム通してよかったことから、正直楽曲だけならどれをここで選んでも良いレベルだった

が、しかしこのMVは反則過ぎ。ライブでもコピーしたけど後からこんなPV出てくるのは反則

suchmosがバカ売れしたせいで思ったより今年表に出なかったけど、来年も期待。

6. いこうよ/THE NOVEMVERS

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動画は見つからなかったぜ。

大ファンの友達がいると「新譜出たらそいつから借りればいいや」ってなって忘れてもうずっと聞いてないバンドとかありません?俺はたくさんある。
ミスチルとかバンプとか高校からずっとそんな感じ。HOMEで止まってるしorbital periodで止まってる。聴けよ俺
そしてノベンバ、気付いたらTo (melt into) より後のアルバムがずっとそうで、今年ふと「新譜出てたのか」と思って聴いたら腰抜かした。
すっげーカッコいい、しかも聞いたところによると、このアルバムがいいのでは無く、ここ数年のノベンバは全部これくらい良いと。一人で勝手に浦島太郎状態になっていた。以下浦島太郎発言を続けるので、リアルタイムでノベンバをずっと聴いてた人は読みながら無限に馬鹿にしてほしい。

曲自体は昔のノベンバと同じ雰囲気なんだけど、一曲目からサウンド面の進化が止まらない。全体的にリバーブ感ガッツリの奥行きあるサウンド、歌が演奏の上にあるんじゃなく、歌込みでサウンドが出来上がってる。日本でこんな音出せるバンド俺知らない。
からの上に挙げた動画でもちらっと流れてる「黒い虹」。なんだよこれかっこよすぎかよ。ブリブリのベースにエッジ効きまくりのギター、だけど奥行きたっぷり。もう一度言う。かっこよすぎかよ。
とまあ今年出たアルバムの中でも大傑作だと思ってるこのアルバムの中でも、個人的に一番感動したのが、今回挙げたアルバム最後の曲、「いこうよ」
このギターの音を聞いた瞬間、「あぁ、ついにこのバンドはマイブラに追いついてしまった」とすら思った。
お前みたいな小僧にマイブラの何がわかるって絶対言われるけどマジで思った。確かオールで飲んだ早朝の田園都市線を寝過ごしながら半分寝た状態で聴いたのが最初だけどマジで思った。多分酔ってた。

とまあにわかのくせに散々書いたので、とりあえずzeitgeistからちゃんと聴きます。

7. Infinite Sun/Kula shaker

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洋楽に疎い俺が今年唯一リアルタイムで自分から聴いた洋楽。Kを聴いて「うはwwwかっけぇwwwwww」って思った(小並感)な俺にとって
「新譜出すぞ、ちょうどリリースから20年だしK 2.0ってタイトルで出すぞ」って言われて、初めて行くフジロックに出るって言ったらまあ聴かざるを得ない
結果的に、ちょうどアジカンのソルファ新録がでたけどあんな感じの、ほら、トゲトゲした人間も歳を重ねるとだんだん丸くなるじゃないですか。
まぁ楽曲の良さは据え置きで、ロック感はあるけど全体的にソフトで、初期の荒っぽい時よりは大人になったんだぜって感じ。

まぁ、そんなことより諸事情で個人的に傷を負ったフジロックでのライブがとにかく良すぎたんですよ。サイケデリックやインド感って、生で聴いてると麻薬感半端ないマジで。
生きててよかったって一年で一番思った。その前もその後も朝までぼっちでめっちゃ辛かったけど。

8. しゃれこうべしゃれこうべ/Helsinki Lambda Club

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ネバヤンに引き続きまた、シティポップと呼ばれているバンド。Helsinki Lambda Club
シティポップというよりガレージロック、リバイバルの影響が強く、というかストロークスを大分パクってる曲とかあるし
Veni Vidi Viciousもストロークスみたいって10年前に言われていたけど、Veniよりは邦楽っぽさが強くポップ寄り
その界隈のバンドが大好きな自分としては、ご他聞に漏れず好きなバンド。

今年は特に活動が精力的、マキシとアルバムをリリース、シングルなんかジャケットのイラストがおほしんたろうだったり
で、今回紹介するのもそのシングルのリードトラック的な曲なんだが、いつもと違う。
耳に残るようなフレーズで押してこない、歌詞はちょっとぶっ飛んでるとはいえ、正統派ギターロックの歌モノ、頭からサビまで全部良いメロしてやがる。
今まで繰り返しフレーズで俺を殴ってきたバンドが、いきなりこんな素直な曲で殴ってくるとは、背中にばかり気を付けてたら正面から襲われてしまった。

一方、今年出たアルバムのほうのリードトラックは、また耳に残るリフで殴ってきていて、こっちもまた悔しいけどめっちゃ良いサビのリフレイン。
こういうバンドはライブだとさらに曲が引き立つ、はずなのにまだ一度も観てないのが非常に悔やまれる。2017年は意地でも見に行かねば

あと、ドラムの人が別でやっているyEANというバンド、メンバーに知り合いがいるのもあってツアー見に行ったりもしたが、こちらも良いバンド。

9. ナンダミン to トータルケア/CHAI

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愛知出身のニュー・エキサイト・オンナバンド、CHAI
ホームページにもそう書いてあるが全く意味が分からないのでとりあえず↑を聴いてみよう



どうだろうか、さらに意味が分からない、最高に意味が分からない。

しかもめっちゃファンク、重いドラムにすげータイム感で乗っかるベース、ファンキーなカッティング
そう、このバンド、意味が分からない上にこの若さのガールズバンドにしては意味が分からないくらい上手い
いったいどういう環境で育てばこんなバンドが出来上がるのかマジでわからない

この演奏力でこんなことされたら嫌でも耳に残る。カッコいい。ずるい

まだ音源はOTOTOYの配信とライブ会場でしか手に入らなかったが、最近メジャーな配信メディアで配信が始まった。
このバンドもライブが見たいバンドなんだがやっぱりなかなか機会がない。来年こそ。

10. ショート・トリップ/Bluems

soundcloud.com

ラスト、
このブログはもうとにかく「有名だと思う順」に並べて書いてるので最後は当然一番マイナーであろうバンド、
youtubeではなくsoundcloudって時点でほかのバンドより世に出ていない。というのも結成が今年2016年


と、見せかけて、結成半年も経たずに「出れんの?サマソニ」に出ている。動画もyoutubeにある。
そもそも前身バンド「恋する円盤」での活動を踏まえるとそんなキャリアの浅いバンドではない。

立ち返って自分自身、オザケンと出会って以降「好きな音楽」というものが完全に変わってしまった。
星野源の恋でも述べたような、日常の多幸感を切り取る楽曲、少し前までなら「あ?リア充ぶってんじゃねーよ」と中指立てていた自分も
オザケンに心を丸く磨かれてしまった。

このバンドのこの曲、そう、どう聞いてもオザケンの下地がある。
しかしながらロック的な展開の速さ、俺のツボを的確に突いてくる。

正直、今一番来年の飛躍が楽しみなバンド、しかし例によって俺はまだライブを観ていない。

終わりに

いかがっただろうが、アルバム単位で見ればまた変わってくる。
ガリレオガリレイのSea and the darknessは今年ナンバーワンレベルのとんでもない名盤だったし、宇多田ヒカルもレキシも間違いなく名盤だった。

ただ、「みんな聴いてみてほしい」という基準で今回は選んでみた。
来年はどうなるのか、また楽しみではあるがこの記事を書くのが予想よりだいぶ重労働だったのでやるかは未定。そもそも何人がここまで読むだろうか。

ではまた